何事も効率性を最大限に高めている皆さんであれば当然、筋トレをする時間帯も注意されていることでしょう。
ですがあるいは、そんなことは全く意識したことがない、別に同じトレーニングなんだから、筋肥大に関係ないでしょ、という方もいるかもしれません。
今回は後者の方々のために、大きく朝と夜の二つに分けて、どちらの時間帯が筋トレに適しているのかご紹介します。
どうせジムに行って貴重な時間をトレーニングに充てるのですから、効果をマックスで得たいですよね。
筋トレするのにベストな時間帯は朝?夜?
結論から行きましょう。
答えは、夜の時間帯です。
※今回言及する「ベスト」とは、あくまで筋力アップを目標とするものとします。
人それぞれライフサイクルがありますので、朝の方が良いという方もいると思いますが、筋肥大を促進させるのであれば、朝よりは夜の方がいいよ~ということです。
なぜ朝の時間帯は筋トレに適さないのか
まずは朝、筋トレするのが適さない理由からいきましょう。
正直、肉体的には朝に筋トレするメリットはありません。
なぜならば、朝は起きたばかりでまだ体が固まっているからです。
我々の体はある程度体温が高くならないと、腱や筋肉、筋膜、そして関節の滑りをよくする滑液がうまく機能しません。例えば、朝起きた時に背伸びをするのは固まった(癒着した)間接や筋肉をほぐして、「動く準備」をしているからなんです。
また、どうしても体温が低いので、大きな負荷がかかる筋トレをする場合にはそれに耐えるために、長い時間をかけてウォーミングアップをしなければなりません。
加えて、朝は飢餓状態であるため、糖をエネルギーとする筋トレはどうしても向いていないのです。
当然の事ながら、怪我のリスクの高まります。
しいていえば、精神的にも肉体的にも覚醒することがメリットかもしれません。
朝に筋トレすることで、体は交換神経優位になり、活発になります。
より酸素を取り込もうとするので、頭もすっきりすることでしょう。
世界のエグゼクティブたちはたしかに朝筋トレして、颯爽と出社、みたいなのはよくありますけどね。軽い有酸素運動であれば、すっきりしていいのかもしれません。
ただやはり、筋肥大を目標としたハードなウェイトトレーニングを行う場合には、どうしても朝のボディコンディションは向いていないということです。
なぜ筋トレするのは夜の方がいいのか
朝の時間帯に上記のようなデメリットがあるだけではなく、夜、筋トレをする場合にはメリットがあります。
◇パフォ ーマンスが向上しやすい
個人のサイクルによって違いはありますが 、平均して夕方 ~夜に体温が高くなるため、パフォーマンスが上がります 。関節や筋肉がスム ーズに動きやすい上に 、食事も摂っているためハードなトレーニングに耐えうるエネルギーがあるんです。
◇エクササイズのホルモンが分泌されやすい
運動に関わる重要なホルモンにコルチゾ ールとテストステロンがあります 。コルチゾールは分解作用 、そしてテストステロンには構成作用があります 。コルチゾールは筋肉を壊す 、そしてテストステロンは筋肉を作る作用があるわけです 。これらホルモンの比率を見た際に、テストステロンの方が優位であった場合、筋肉がより効率よく作られます。
コルチゾールは朝をピークに、濃度が薄まっていくので、夜の時間帯はテストステロンの濃度が高くなり結果として筋肉の分解作用を構成作用が上回るというわけですね。
しかしまぁ、あまりにも夜遅すぎると、脳も体も覚醒してしまい、睡眠に影響が出ますので、そこは避けた方がいいかもしれません。
いかがでしたでしょうか。自身のライフサイクルが最優先ですが、体のコンディションとしては夜に筋トレするのが一番です。
効率的に体を鍛えて、マッスルボディを目指しましょう。