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高重量トレーニングのススメ。人体の仕組みから理解しよう

低負荷で回数をこなして、パンプアップを狙うか、限界ギリギリの高重量を扱って己を追い込むかーーーーそれが問題である Byジェフ

 

 

トレーニングをしていると、誰もが一度は行きつく疑問です。日々トレーニングに勤しみ、情報収集を欠かさない皆さまであれば、一般的には体を大きくするには、高重量のウェイトトレーニングが必要不可欠であることはご存じでしょう。

今回はそんなお話です。

 

筋肉はどのようにコントロールされるのか

なぜ高負荷が重要なのかを認識するために、まずは人体において筋肉がどのようにコントロールされているのかを理解しなければなりません。

 

いわずもがな、筋肉は神経繊維を通じて電気信号で動いてます。あえて難しく言うと大脳皮質運動野(筋肉へ自由意志による命令を出す部分)というところから、筋肉まで神経繊維を通じてインパルス(活動電位)を送ることで動いているのです。

(全然ここまで知っておく必要はないですが笑、)そのインパルスは静止レベルでマイナス一〇〇ミリボルト、活動レベルでプラス五〇ミリボルト、その時間は数ミリ秒となります。つまり一瞬ですね。

 

その刹那、このインパルスがピコピコピコピコ・・・と繰り返されて神経繊維を伝わっていきます。さらに特筆すべきは、インパルスは筋肉を動かすために大脳皮質運動野から筋肉に送られるのみならず、筋肉がどのような状態だったかを知らせにフィードバックして、小脳を通して大脳皮質運動野に戻ってもいくのです。

そして小脳ではフィードバックされたインパルスのズレなどを修正。読んでいてお気づきの通り、このシステムは私たちの想像を超えた複雑なシステムなのです。

 

よく分からない人のために簡単に言うと、筋肉を動かす際には大脳から筋肉へ、筋肉を動かせ、というインパルスが送られ、さらには逆に筋肉からも自分がどういう状況か脳にフィードバックしている、ということですね。このやり取りが我々が体を動かす際に、一瞬で行われているのです。

 

例えば、宇宙飛行士。宇宙飛行士は無重力状態におかれることで、数か月で筋肉の機能が低下します。これは想像に難くないですよね。帰還宇宙船で地上に着いたときには地上を自力で歩くことすらできないのです。なぜならば、地球にいたときに、地球の引力によって体が倒れないように無意識にバランスを取っていた筋肉(坑重力筋という)からのインパルスが、無重力の宇宙にいる間に全く戻ってこなくなったことで、筋肉が退化してしまったからです。今まであった筋肉から送られていたフィードバックが、急に長期間、なくなってしまったということです。

 

はいここ重要。テスト出ます。

筋肉からのインパルスが完全に途切れると、筋肉は急速に退化してしまいます。

 

逆をいうと、高重量を上げるためのインパルスと高重量を上げたというインパルスが、脳と筋肉の間を往復しないと筋肉は肥大しないのです。これは脳はそのインパルスの情報をもとにして必要な筋肉量を判断し、筋肉をどのように作り替えるか指令を出しているためです。

 

だからこそ高重量

私たちは全身のセンサーを使って筋トレをしています。自分の目から入ってくる重そうなバーベルやダンベルなどの情報、そして体が感じるそれらの実際の重さ、それらのインパルスが前段でご説明したように自分の脳と筋肉との間を送受信することで筋肉は成長していくのです。

 

だからよりマッチョに、より大きくなりたいのなら、高重量を使用したベーシックな筋トレをしなければなりません。筋トレで使用している重いウェイトに見合った、新しく、強く、太い筋肉に、もとの古く、弱く、細い筋肉が交換されることで筋肉は成長していきます。

 

だから、軽いウェイトを使った筋トレ本を読んで筋トレをして、筋肉を騙して成長させようなどと思っても、筋肉を騙すことなど絶対にできない。

 

脳と筋肉は筋トレしているウェイトがどのくらいの重さなのか、ちゃんと気付いていますよ。だって、あなたは筋肉を騙す前に、軽いウェイトを自分の目で見てしまっているじゃないですか?

 

ちょっと難しめの話になりましたが、高重量トレーニングのススメでした。知らなかった方は、意識してやってみてください。ベンチのMAX重量をあげていくのも、目標の一つになるし、けっこう楽しいですよ。

 

・参考文献